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SAMとは、「Serviceable Available Market」の略で、TAMの中でターゲティングした部分の需要のことを言います。 つまり、顧客セグメントの需要を示す指標です。TAM(タム)、SAM(サム)、SOM(ソム)。TAMは、企業側が新規に立ち上げたサービスや商品などを使ってリーチできるターゲット層の最大の大きさ、サービスの需要の大きさを表します。 その中で、SAMは実際に顧客としてアプローチできるターゲット層、SOMは自社のサービスを限定的に利用する顧客層を指すのが特徴です。
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SAM:自己紹介〜父親について – sam とは このトピックの詳細
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SAMって何?
SAMとは、「Serviceable Available Market」の略で、TAMの中でターゲティングした部分の需要のことを言います。 つまり、顧客セグメントの需要を示す指標です。
TAMの読み方は?
TAM(タム)、SAM(サム)、SOM(ソム)。
TAM SAMSOMの違いは?
TAMは、企業側が新規に立ち上げたサービスや商品などを使ってリーチできるターゲット層の最大の大きさ、サービスの需要の大きさを表します。 その中で、SAMは実際に顧客としてアプローチできるターゲット層、SOMは自社のサービスを限定的に利用する顧客層を指すのが特徴です。
TAM SAMSOMの意味は?
TAM、SAM、SOMはそれぞれ、市場規模を表す指標です。 TAM、SAM、SOMは包括関係にあり、TAMという大きな括りの中に、SAMがあり、さらにSAMという括りの中にSOMがあるという関係性です。 音声コンテンツの例でいうと、音声コンテンツの市場全体がTAMになります。
SAMの由来は?
“SAM“の由来は、本名の”MASAHARU”の頭3文字を逆から読んだという説と、本人が寒がりでよく「寒い、寒い」と言っていたことから付けられたという説がある。
サムさんの奥さんは誰?
タムの名前は?
バス・タムと呼ばれるとおり、低い音程を出すことができます。 フロア・タム以外をタムタムと呼びますが、小さめのタムを「ハイ・タム」、大きめのタムを「ロー・タム」と呼びます。 また、中間のタムを「ミッド・タム」あるいは「中タム」と呼びます。
SOMの略は?
SoMは【System on Module】の略で、日本でも【システム・オン・モジュール】とそのままの読み方で使われています。
inglow:東京・大阪・名古屋のマーケティングオートメーション・Webプロモーション
TAM、SAM、SOMについて、分かりやすい具体例と共に解説します。
TAM、SAM、SOMがどういう意味か知りたい。
TAM、SAM、SOMってたまに耳にするけど、どういう時に使うか分からない。
TAM、SAM、SOMって覚えておいたほうがいいの?
上記のお悩みをお持ちの方、あるいはこれから新規事業の立ち上げ時に必要なことでお悩みの方は、この記事は必見です。
記事を読むことで、新規事業立ち上げ時の具体的に行うべきことが明確になります。事業規模に関わらず、誰でも知っておくべき内容となっておりますのでぜひ最後までご覧ください。
*TAM、SAM、SOMとは?スタートアップのCEOが動画で解説 *
弊社inglowの代表である小里が、起業や事業推進の経験を踏まえ、直接解説しています。テキストではなく動画でリアルな情報をお求めの方は下記リンクから動画をご覧頂ければと思います。
TAM、SAM、SOMってどんな時に使われるのか
後に詳しく解説しますが、TAM、SAM、SOMは市場規模を表す指標です。これらの指標は主に下記2点のような状況において使われます。
新規事業を立ち上げる際に市場を把握したい時。
投資家がある事業に投資しようか検討する時。
それぞれ、詳しく解説していきます。
新規事業を立ち上げる際に市場を把握したい時
新規事業を立ち上げたい時、これらの指標について考えることで、以下が明確になります。
自社が参入しようとしている市場 が どれくらいの規模 を持つのか
が を持つのか この事業によってどれくらいの利益を見込めるのか、目指せるのか
逆に、これらの指標について考えることを怠れば、
見込み利益を誤って計算してしまい、資金調達に失敗してしまったり、その事業自体、失敗する可能性も高まってしまいます。
新規事業を立ち上げる際や、商品・サービスの設計をする際には、3C分析などといったフレームワークは必要不可欠です。
新規事業の立ち上げの際にどういった手順で事業を組み立てていけば良いのかについて知りたいという方は、下記記事を参考にして下さい。
投資家がある事業に投資しようか検討する時
TAM、SAM、SOMは、投資家が事業、あるいは企業に投資をする際に非常に便利な指標となります。
理由としては、これらの指標を考えることによって、経営者と投資家間での市場規模についてのズレが生じにくくなったり、見込み利益がいくらくらいになるのかを共有することで、お互いの事業に対する認識がズレてしまうことを防ぎやすくなるからです。
これらの理由から、TAM、SAM、SOMは「便利」というよりはむしろ「必須」ともいえる指標かもしれません。
TAM、SAM、SOMそれぞれの意味について
TAM(タム)とは?
TAMとは、「Total Addressable Market」の略で、ある市場の中で獲得できる可能性のある最大の市場規模、つまり商品・サービスの総需要のことを言います。
プロダクトの直接的な競合の総需要のみでなく、同じニーズを満たす代替品となるようなサービスの市場規模も考慮する必要があります。
具体例として、日本国内におけるオンライン英会話スクールについての事例で考えてみると、正解が一つに絞られるわけではありませんが、一例としてTAMを国内における英会話スクール全体の市場規模と定義することが出来るでしょう。
TAMが一つに絞られるわけではないと言いましたが、TAMとして設定した市場規模が多きいほど事業の拡大余地があるということになりますが、大きくなるほど良いというわけではありません。
非現実的な規模で市場を選んでしまうと、大手が既に参入していたりしてレッドオーシャンな市場を選んでしまうこともよくあるので、自社が参入できる規模かどうかということも考慮して設定する必要があります。
SAM(サム)とは?
SAMとは、「Serviceable Available Market」の略で、TAMの中でターゲティングした部分の需要のことを言います。
つまり、顧客セグメントの需要を示す指標です。
先ほど挙げた、オンライン英会話についての事例で考えてみると、TAMとして設定した英会話スクール全体の市場規模のうち、オンライン英会話スクール全体の市場規模をSAMとして設定することが一例としてあります。
TAMではターゲットになりうる層全体を設定しましたが、実際にはある特定の商品・サービス単体で市場全体を確保することは難しいです。
そのようなことから、TAMで設定した市場規模の中で、SAMでは、自社商品・サービスの特徴や設定したターゲットを考慮したうえで、実際にアプローチできる市場規模を選ぶことが大切になってきます。
SOM(ソム)とは?
SOMとは「Serviceable Obtainable Market」の略で、実際に商品・サービスをもって市場に参入した時に、実際にアプローチして獲得できるであろう市場規模のことを言います。
言い換えれば、その商品・サービスによる売り上げ目標とも言えます。
これまでと同様に、オンライン英会話スクールについて考えてみると、SOMは、同じ自社のオンライン英会話スクールで集客できそうな市場規模のことを言います。
詳しく解説してみます。
TAM、SAM、SOMの関係性
先程の例をもとに、オンライン英会話スクールという市場で考えてみます。
オンライン英会話スクールという市場規模の中でも、特にオンライン英会話市場の場合は競合が数多く存在しますよね。
SAMとして設定した市場規模の中で、競合や代替手段などを除いた、自社がアプローチすることで獲得できそうな市場規模をSOMとして設定します。
TAM、SAM、SOMを包含関係で上図のように捉えると分かりやすいかと思います。
TAM、SAM、SOMの算出方法
TAM、SAM、SOMの算出方法には、大きく分けて2種類あります。マクロな視点から考える「トップダウン分析」、ミクロな視点から考える「ボトムアップ分析」があります。それぞれ解説していきます。
トップダウン分析
トップダウン分析とは、マクロな視点から考える分析方法で、市場全体のからターゲットとしない市場を除いていく方法です。
主にTAMを計算する際によく使われますが、公表されている市場データなどから獲得したい割合を計算していきます。
ボトムアップ分析
ボトムアップ分析とは、ミクロな視点から考える分析方法で、商品・サービスの需要の大きさを一人一人の顧客データから計算する方法です。
主にSAM、SOMを計算する際によく使われますが、トップダウン分析とは違い、顧客に対してアンケート調査を行って実際の顧客になりそうな人のニーズを分析することで、それによって得た値から計算していきます。
TAM、SAM、SOMを算出するうえで気をつけるポイント
トップダウン分析
トップダウン分析によってTAM、SAM、SOMを算出する際に気をつけるべきポイントとして下記2点が挙げられます。
使用するデータ・情報が新しいかどうか
調査方法と自分の認識にズレがないか
それぞれ解説していきます。
使用するデータ・情報が新しいかどうか
先程、トップダウン分析を行う際に公表されている市場データなどを用いると言いましたが、 そのデータが10年前に行われた調査結果であったりすると、 実用的なデータとして用いることが難しくなってきます。
このようなことから、比較的新しいデータを用いることをオススメします。
調査方法と自分の認識にズレがないか
調査を行った会社などによって、その調査のカテゴリーごとの分類の仕方が一般的でなかったり、言葉のニュアンスに微妙にズレが生じてしまったりすることがあるので、調査方法などをしっかり踏まえた上でそのデータを用いる必要があります。
ボトムアップ分析
ボトムアップ分析によってTAM、SAM、SOMを算出する際に気をつけるべきポイントとして下記2点が挙げられます。
質問内容が曖昧になっていないか
アンケート調査を実施する規模が大きすぎることはないか
それぞれ解説していきます。
質問内容が曖昧になっていないか
例えば、「最近〇〇に興味はありますか?」という質問のように、人によって解釈方法が異なってしまう恐れのある質問をしてしまうと、正確なデータを収集することが出来ません。誰が読んでも同じ解釈が出来るような質問方法を心掛ける必要があります。
アンケート調査を実施する規模が大きすぎることはないか
いきなり大規模な調査を行ってしまうと、仮に質問内容に偏りがあったり、本来聞きたい質問を取り入れ忘れてしまったりする場合があります。
そういった場合は、再びアンケートに答えてもらう人を集めるのが難しくなってしまう恐れがあるので、実施する対象の属性をある程度決めてから行うなどをして、大人数に一気にアンケートを実施する際は注意が必要です。
以下にまとめました。
トップダウン分析 ボトムアップ分析 算出方法
マクロな視点から考える分析方法で、
市場全体のからターゲットとしない市場を除いていく方法
ミクロな視点から考える分析方法で、
商品・サービスの需要の大きさを一人一人の顧客データから計算する方法 注意点
➀使用するデータ・情報が新しいかどうか
②調査方法と自分の認識にズレがないか
①質問内容が曖昧になっていないか
②アンケート調査を実施する規模が大きすぎることはない
両方の手法を用いて偏りを防ぎましょう
このように、それぞれの分析方法の違いから、分析方法によって値が大きくズレることが多々あります。
ボトムアップ分析の数値に極端な偏りがないか確認するためにトップダウン分析を用いるなど、それぞれの特徴をふまえた上で双方の分析方法をバランス良く使うことが、TAM、SAM、SOMを使いこなすための肝となります。
まとめ
以上、TAM、SAM、SOMについて解説してきました。
TAM、SAM、SOMそれぞれの違いを知ること。
TAM、SAM、SOMは分析方法によって値が変わってくること。
TAM、SAM、SOMを間違って覚えると、事業失敗にもつながること。
以上3点を特に気を付ける必要があるかなと思います。
弊社inglowでは、これから広告の運用を考えられている方、あるいはこれから広告代理店に運用をお願いされる方向けに、「業界別Web広告の成功事例」をまとめた資料を無料配布しております。
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TAM、SAM、SOMについて、分かりやすい具体例と共に解説します。
TAM、SAM、SOMがどういう意味か知りたい。
TAM、SAM、SOMってたまに耳にするけど、どういう時に使うか分からない。
TAM、SAM、SOMって覚えておいたほうがいいの?
上記のお悩みをお持ちの方、あるいはこれから新規事業の立ち上げ時に必要なことでお悩みの方は、この記事は必見です。
記事を読むことで、新規事業立ち上げ時の具体的に行うべきことが明確になります。事業規模に関わらず、誰でも知っておくべき内容となっておりますのでぜひ最後までご覧ください。
*TAM、SAM、SOMとは?スタートアップのCEOが動画で解説 *
弊社inglowの代表である小里が、起業や事業推進の経験を踏まえ、直接解説しています。テキストではなく動画でリアルな情報をお求めの方は下記リンクから動画をご覧頂ければと思います。
TAM、SAM、SOMってどんな時に使われるのか
後に詳しく解説しますが、TAM、SAM、SOMは市場規模を表す指標です。これらの指標は主に下記2点のような状況において使われます。
新規事業を立ち上げる際に市場を把握したい時。
投資家がある事業に投資しようか検討する時。
それぞれ、詳しく解説していきます。
新規事業を立ち上げる際に市場を把握したい時
新規事業を立ち上げたい時、これらの指標について考えることで、以下が明確になります。
自社が参入しようとしている市場 が どれくらいの規模 を持つのか
が を持つのか この事業によってどれくらいの利益を見込めるのか、目指せるのか
逆に、これらの指標について考えることを怠れば、
見込み利益を誤って計算してしまい、資金調達に失敗してしまったり、その事業自体、失敗する可能性も高まってしまいます。
新規事業を立ち上げる際や、商品・サービスの設計をする際には、3C分析などといったフレームワークは必要不可欠です。
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投資家がある事業に投資しようか検討する時
TAM、SAM、SOMは、投資家が事業、あるいは企業に投資をする際に非常に便利な指標となります。
理由としては、これらの指標を考えることによって、経営者と投資家間での市場規模についてのズレが生じにくくなったり、見込み利益がいくらくらいになるのかを共有することで、お互いの事業に対する認識がズレてしまうことを防ぎやすくなるからです。
これらの理由から、TAM、SAM、SOMは「便利」というよりはむしろ「必須」ともいえる指標かもしれません。
TAM、SAM、SOMそれぞれの意味について
TAM(タム)とは?
TAMとは、「Total Addressable Market」の略で、ある市場の中で獲得できる可能性のある最大の市場規模、つまり商品・サービスの総需要のことを言います。
プロダクトの直接的な競合の総需要のみでなく、同じニーズを満たす代替品となるようなサービスの市場規模も考慮する必要があります。
具体例として、日本国内におけるオンライン英会話スクールについての事例で考えてみると、正解が一つに絞られるわけではありませんが、一例としてTAMを国内における英会話スクール全体の市場規模と定義することが出来るでしょう。
TAMが一つに絞られるわけではないと言いましたが、TAMとして設定した市場規模が多きいほど事業の拡大余地があるということになりますが、大きくなるほど良いというわけではありません。
非現実的な規模で市場を選んでしまうと、大手が既に参入していたりしてレッドオーシャンな市場を選んでしまうこともよくあるので、自社が参入できる規模かどうかということも考慮して設定する必要があります。
SAM(サム)とは?
SAMとは、「Serviceable Available Market」の略で、TAMの中でターゲティングした部分の需要のことを言います。
つまり、顧客セグメントの需要を示す指標です。
先ほど挙げた、オンライン英会話についての事例で考えてみると、TAMとして設定した英会話スクール全体の市場規模のうち、オンライン英会話スクール全体の市場規模をSAMとして設定することが一例としてあります。
TAMではターゲットになりうる層全体を設定しましたが、実際にはある特定の商品・サービス単体で市場全体を確保することは難しいです。
そのようなことから、TAMで設定した市場規模の中で、SAMでは、自社商品・サービスの特徴や設定したターゲットを考慮したうえで、実際にアプローチできる市場規模を選ぶことが大切になってきます。
SOM(ソム)とは?
SOMとは「Serviceable Obtainable Market」の略で、実際に商品・サービスをもって市場に参入した時に、実際にアプローチして獲得できるであろう市場規模のことを言います。
言い換えれば、その商品・サービスによる売り上げ目標とも言えます。
これまでと同様に、オンライン英会話スクールについて考えてみると、SOMは、同じ自社のオンライン英会話スクールで集客できそうな市場規模のことを言います。
詳しく解説してみます。
TAM、SAM、SOMの関係性
先程の例をもとに、オンライン英会話スクールという市場で考えてみます。
オンライン英会話スクールという市場規模の中でも、特にオンライン英会話市場の場合は競合が数多く存在しますよね。
SAMとして設定した市場規模の中で、競合や代替手段などを除いた、自社がアプローチすることで獲得できそうな市場規模をSOMとして設定します。
TAM、SAM、SOMを包含関係で上図のように捉えると分かりやすいかと思います。
TAM、SAM、SOMの算出方法
TAM、SAM、SOMの算出方法には、大きく分けて2種類あります。マクロな視点から考える「トップダウン分析」、ミクロな視点から考える「ボトムアップ分析」があります。それぞれ解説していきます。
トップダウン分析
トップダウン分析とは、マクロな視点から考える分析方法で、市場全体のからターゲットとしない市場を除いていく方法です。
主にTAMを計算する際によく使われますが、公表されている市場データなどから獲得したい割合を計算していきます。
ボトムアップ分析
ボトムアップ分析とは、ミクロな視点から考える分析方法で、商品・サービスの需要の大きさを一人一人の顧客データから計算する方法です。
主にSAM、SOMを計算する際によく使われますが、トップダウン分析とは違い、顧客に対してアンケート調査を行って実際の顧客になりそうな人のニーズを分析することで、それによって得た値から計算していきます。
TAM、SAM、SOMを算出するうえで気をつけるポイント
トップダウン分析
トップダウン分析によってTAM、SAM、SOMを算出する際に気をつけるべきポイントとして下記2点が挙げられます。
使用するデータ・情報が新しいかどうか
調査方法と自分の認識にズレがないか
それぞれ解説していきます。
使用するデータ・情報が新しいかどうか
先程、トップダウン分析を行う際に公表されている市場データなどを用いると言いましたが、 そのデータが10年前に行われた調査結果であったりすると、 実用的なデータとして用いることが難しくなってきます。
このようなことから、比較的新しいデータを用いることをオススメします。
調査方法と自分の認識にズレがないか
調査を行った会社などによって、その調査のカテゴリーごとの分類の仕方が一般的でなかったり、言葉のニュアンスに微妙にズレが生じてしまったりすることがあるので、調査方法などをしっかり踏まえた上でそのデータを用いる必要があります。
ボトムアップ分析
ボトムアップ分析によってTAM、SAM、SOMを算出する際に気をつけるべきポイントとして下記2点が挙げられます。
質問内容が曖昧になっていないか
アンケート調査を実施する規模が大きすぎることはないか
それぞれ解説していきます。
質問内容が曖昧になっていないか
例えば、「最近〇〇に興味はありますか?」という質問のように、人によって解釈方法が異なってしまう恐れのある質問をしてしまうと、正確なデータを収集することが出来ません。誰が読んでも同じ解釈が出来るような質問方法を心掛ける必要があります。
アンケート調査を実施する規模が大きすぎることはないか
いきなり大規模な調査を行ってしまうと、仮に質問内容に偏りがあったり、本来聞きたい質問を取り入れ忘れてしまったりする場合があります。
そういった場合は、再びアンケートに答えてもらう人を集めるのが難しくなってしまう恐れがあるので、実施する対象の属性をある程度決めてから行うなどをして、大人数に一気にアンケートを実施する際は注意が必要です。
以下にまとめました。
トップダウン分析 ボトムアップ分析 算出方法
マクロな視点から考える分析方法で、
市場全体のからターゲットとしない市場を除いていく方法
ミクロな視点から考える分析方法で、
商品・サービスの需要の大きさを一人一人の顧客データから計算する方法 注意点
➀使用するデータ・情報が新しいかどうか
②調査方法と自分の認識にズレがないか
①質問内容が曖昧になっていないか
②アンケート調査を実施する規模が大きすぎることはない
両方の手法を用いて偏りを防ぎましょう
このように、それぞれの分析方法の違いから、分析方法によって値が大きくズレることが多々あります。
ボトムアップ分析の数値に極端な偏りがないか確認するためにトップダウン分析を用いるなど、それぞれの特徴をふまえた上で双方の分析方法をバランス良く使うことが、TAM、SAM、SOMを使いこなすための肝となります。
まとめ
以上、TAM、SAM、SOMについて解説してきました。
TAM、SAM、SOMそれぞれの違いを知ること。
TAM、SAM、SOMは分析方法によって値が変わってくること。
TAM、SAM、SOMを間違って覚えると、事業失敗にもつながること。
以上3点を特に気を付ける必要があるかなと思います。
弊社inglowでは、これから広告の運用を考えられている方、あるいはこれから広告代理店に運用をお願いされる方向けに、「業界別Web広告の成功事例」をまとめた資料を無料配布しております。
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TAM、SAM、SOMとは?違いや計算方法・算出方法を紹介!
こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
スタートアップの投資の相談をありがたいことに毎日受けております。スタートアップが成功するための要素は一言では言えないですが、「市場規模」はとても大切です。
この企業・サービスがどれくらいの規模になるのか?
将来どのくらいの利益になるのか?
市場規模が小さすぎると投資しようがないのです。
先日会食で「誰もあの会社のサービス使ってないよね。」なんて会話がありました。それなのに、そのうちの一人が「私は使ったことがある」と。その方はインターネットリタラシーは低い方でした。
スタートアップ界隈にいますと港区、渋谷区の人と会うことが多いのですが、スタートアップやネット界隈の人というのはほんの一部のコミュニティですよね。決してマスマーケットではないですよね。この界隈の方のマーケットは実際にはすごく小さいですよね。スタートアップ界隈で流行っているというのは逆に言えばマスではないことも多いです。
また「市場規模小さいよね」と投資を断られてしまった。そんな起業家の方は多いでしょう。また「TAMがー」みたいな話を面接で社長からされて「たむってなに?」と思った候補者さんもいるはずです。TAMはよく使われる用語です。知らないことで話が盛り上がらなかった。投資が決まらなかった。面接に受からなかったということにならないように用語解説しております。
今回は、特にサービスのマーケット分析、スタートアップの投資判断などの場で登場する重要な単語、TAM、SAM、SOMについてご紹介します。
【TAM、SAM、SOM】それぞれの意味と違い
市場規模を予想するための数値
TAM(タム)、SAM(サム)、SOM(ソム)。これらはすべて「サービスがあるマーケットで生み出すと思われる利益」を把握するための言葉です。マーケット、あるいは新しい企業・サービスが成長する可能性を、客観的に数値で見積もることができます。
まずはそれぞれ、英語の意味から、言葉の意味を解説していきます。
TAM(Total Addressable Market):タム
・Total … 全体の
・Addressable … [形]《コンピュ》アドレスできる,番地によって指示できる
・Market … (商品の)需要地 …市場;(商品の)購買者数
ある市場で「獲得できる可能性のある最大の市場規模」です。多くの場合は、「年間で市場全体で支払われる金額の総額」を指します。番地によって指示できる≒アクセス・アプローチが可能ということですね。
ここでは、100%の市場シェアが達成されたと仮定した架空の数値が使われます。そのため、TAMはマーケットの想定規模と言い換えることが出来ます。直接の競合でなくとも、同じ市場を分かつサービスも含まれます。
また、多くの場合はマーケットの規模が大きい方が良いのですが、必ずしもTAMが大きければ大きいほど良い、という訳でもありません。マーケット規模が大きければ、当然他の会社も目をつけるので競合します。であれば、自社の目的に合わせたマーケットサイズを定義して、その領域を攻めるのも作戦の一つです。
SAM(Serviceable Available Market):サム
・Serviceable … [形] 1使用できる;就行可能な
・Available …〈情報・品物・サービスなどが〉入手、購入、利用可能な
・Market … (商品の)需要地 …市場;(商品の)購買者数
ある市場で「あるサービスが獲得しうる市場規模」です。こちらも、多くの場合、「年間でユーザーから支払われる金額の総額」を指します。SAMはTAMの内、主にサービス利用している顧客の中核となっている層を指します。
TAMはターゲットになりうる層全体の数値ですが、実際には特定のサービスで全ての層を取り込むことは難しいです。多くの場合、類似サービスなどを使ってスイッチしない層が一定数存在します。
そのため、TAMのうち、「そのサービスでアプローチしうるターゲットの市場規模」がSAMとも言い換えられます。ここでは自社だけの数字ではなく、競合サービスも含めて、ターゲット全体が使用する総額が市場規模となります。そのため、SAMを算出するためには、自社サービスが実際にアプローチするターゲットは誰か、ということを明確にする必要があります。
また、ここでSAMが小さすぎる市場を選ぶと、その後スケールさせる糸口が掴めません。ニッチな市場を選定するにしても、そこからさらに大きなビジネスに繋げるだけの収益が上がる市場を選定する必要があります。
SOM(Serviceable Obtainable Market):ソム
・Serviceable … [形] 1使用できる;就行可能な
・Obtain … 獲得する,手に入れる
・Market … (商品の)需要地 …市場;(商品の)購買者数
そして、ある市場で、あるサービスが、「実際にアプローチする顧客の市場規模」がSOMです。例によって多くの場合、「年間でアプローチする顧客の市場規模」を指します。
SOMは自社が実際に到達できるマーケット規模を示し、最も現実的な数字になります。これがそのまま売上目標として扱われることもあります。
SOMを考える際は、SAMに対して、企業の営業活動等の努力により、そのサービスに触れる可能性のある顧客数はどれくらいかを考えます。「自社の営業人員はどれくらいか」「現在取りうる営業・マーケティング手段は何か」といったことから、実際にサービスを手に取るであろう顧客数を算定します。
余談ですが、Obtainableという英単語はありません。
ここでは「~able」~可能な、をつけた造語的な意味合いが強いようです。また、SAMのSarviceableも、経営者側の視点である「サービスを提供することが出来る」の方が理解しやすいかもしれません。
「TAM、SAM、SOM」はいつ使われるの?
新規事業の開発をする時の市場把握
前例のない新しいサービスの見積もりは、サービスを作る人間はもちろん、投資家にとっても重要な指標になります。
TAMは市場規模を把握する数値ですが、算出の際に市場を誤り、低く見積もってしまうと失敗するケースがあります。
スタートアップ企業にとって重要な資金調達びに失敗し、出鼻をくじかれることにもなりかねません。
投資家にとって投資基準の指標になる
投資家にとって重要な点は主に二つです。
・高い成長性が期待できるものに投資すること
・減らせるリスクはできる限り減らすこと
TAM、SAM、SOMはこの両方に関わります。経営者と投資家の間の市場認識のズレを防ぐ、事業のアッパーを決める、ダウンサイドを決める、など投資の判断材料にすることがあります。
SaaS事業のTAM分析
具体的に、SaaSのマーケット分析をする際に使用されることが増えています。
「SaaS」といえば「Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)」の略です。
GmailやYahoo!メールなど、ネット上でいつでもアクセス出来るため、わざわざソフトを買ってクライアント側にインストールしなくていいサービスです。SaaSのサービスはもはやインフラと言えるほど一般的になっているものもありますね。ここに参入する市場規模を予測する時に、先行サービスを参考にします。
例えば、新たな画期的なメールサービスを提供しようとした際、パソコンやスマホを持つすべての人口を顧客対象とするのはあまりに無謀です。
まずはGmailのユーザーの何割を獲得できるか、など、すでに存在する市場からアプローチして考えていきます。
事業の可能性を見積もる分析方法
算出方法は二種類あります。トップダウンとボトムアップです。
マクロ視点から考える「トップダウン分析」
トップダウン分析は、まず市場全体の数字化から割合を引いていくマクロ視点での考え方です。主にTAMの計算に使用します。公になっている市場データの数値から、獲得したい割合を考慮して計算をします。
ミクロ視点から考える「ボトムアップ分析」
ボトムアップ分析は、サービスの需要がどれくらいあるかを、一人ひとりの顧客データから計算していくミクロな視点での考え方です。主にSAM・SOMの計算に使用します。
具体的には、顧客にアンケート調査を実施するなどして、プロフィールを集めます。そこから需要を分析し、どのように市場を創出し、サービスを提供して行くかを考えます。
一般的には、ボトムアップ分析を重要視されることが多いようですね。
トップダウン分析結果から、「TAMの○割がSAM」とざっくりしたものではなく、ボトムアップ分析からより具体的な数値を提示したほうが、投資家への説明としてはより納得感があるからかもしれません。
一方で、冒頭にお話しした事例のように、偏った調査対象からの統計データによって、誤った分析がされているリスクもあります。そう考えると、トップダウン分析は、ボトムアップ分析の数値に極端な偏りがないか、などを確かめる際に使われていることが多いかもしれません。
そのため、どちらか一方を使うというよりも、算出したい項目に応じて適切な方法を用いるのが大切ですね。
まとめ
こうした言葉のちょっとした認識の違いで、結果に大きな違いが出てしまうことも少なくありません。これを機にぜひ覚えてください。
現実的なSOMを出すためにはSAMが必要、SAMの妥当性を考える上ではTAMの算出が必要…など、相互にリンクしています。局所的な理解をするのではなく、まとめて覚えて全体像を失わないようにしましょう。
私自身は投資するときの目線としてはその市場が伸びているかどうか、伸びそうかどうかをかなりよくみています。そしてその市場の中で勝てる経営者、経営メンバーなのか。競合が弱いところなのか。その市場のリーダーが粗利率の高い、儲かる状態になっているのかなどをみています。
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「TAMという言葉を聞いたことはあるけど具体的な意味は分からない」、「なぜ新規事業の立ち上げに「TAM」が重要とされるのか知りたい」という方も多いでしょう。
ここでは、TAMとは何か、SAMやSOMとの違い、TAM・SAM・SOMの計算方法などを解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
新規事業の立ち上げに必要なTAM・SAM・SOMとは
TAM・SAM・SOMは新規事業の立ち上げやスタートアップ企業にとって必要なものとされていますが、それはなぜなのでしょうか。
ここでは、TAM・SAM・SOMについて、それぞれ解説していきます。また、3つと比べると使用される頻度は少ないですが、PAMが使用されるケースもあるので、PAMとはどのような意味なのかについても一緒に見ていきましょう。
TAM(Total Addressable Market)
TAMは、Total Addressable Market、つまり実現可能な最大の市場規模のことです。企業側が新規に立ち上げたサービスや商品などを使ってリーチできるターゲット層の最大の大きさ、サービスの需要の大きさを表します。
サービスや事業を立ち上げる際、そのサービス内容を必要としている顧客が最大でどの程度いるのかを把握するために使用されるケースが多い傾向です。企業はTAMの数値を目安にして事業を拡大させることによって、サービスの需要を拡大させて顧客層を増やします。
ただ、TAM が大きければ大きいほどいいというわけではありません。市場が大きいというのは、同時に競争が激しいレッドオーシャンな市場という意味でもあります。勝負できる市場やマーケットを選ぶことが大切です。
SAM(Serviceable Available Market)
TAMの中で、実際に顧客としてアプローチできるターゲット層のことをSAMといいます。
TAMは企業側がリーチできる最大規模のターゲット層を指しますが、実際にはビジネスの競合相手や企業側が提供するサービス内容にマッチングしないターゲット層が存在するため、サービス内容を使ってアプローチできる層はそこまで多くありません。
しかし、SAMは自社で提供しているサービスが具体的にマッチする層を指すので、ターゲット層をより明確化できます。
SOM(Serviceable Obtainable Market)
SOMは少し特殊で、場合によって以下の2種類の意味合いで使用されます。
Serviceable Obtainable Market
Share of Market
Serviceable Obtainable Marketは、自社が実際に獲得できる顧客層や市場のことを指す言葉です。SAMが実際にサービスを使ってアプローチできる顧客層を表すのに対して、SOMは自社のサービスを限定的に利用する顧客層を指します。
Share of Marketは、実際に自分の会社が獲得できている利益を表す言葉です。売上高やGMVのことを表しており、PMやPenetrated Marketと呼ばれるケースもあります。
PAMが必要になるケースも
TAM・SAM・SOMの他にも、PAMという指標もあります。PAMはPotential Available Marketの略で、他の3つの指標と比べると使用頻度は低いです。
今現在はターゲット層として認識されていないが、潜在的に販売可能な層として存在しており、将来的にターゲット層としてアプローチできる可能性がある市場を指します。
新規に立ち上げられた事業やサービスが一定のところまで成長すると、今度は既存の顧客層だけでは収益を生み出すのに限界が見えてきてしまうでしょう。そのため、既存の顧客層以外にも、新規にアプローチできるターゲット層を新たに探し出す必要性が出てきます。
そういった場合にPAMを設定すれば、サービスや商品をアプローチする層を拡大して、新たなターゲット層に向けたアピールができるでしょう。
TAM・SAM・SOMはどんなときに使われる?
TAM・SAM・SOMについて解説しましたが、具体的にはどのようなときに使われるのでしょうか。ここでは、TAM・SAM・SOMがどんなときに使われるのかを2つ紹介していくので、参考にしてみてください。
新規事業を始める際に市場を把握できる
TAM・SAM・SOMは、新規事業を立ち上げる際に市場の大きさを把握する目的で使われます。新規事業を立ち上げるときにTAM・SAM・SOMを活用すれば、新規で参入しようとしている市場がどれほどの規模を持つのか、立ち上げた新規事業によってどの程度の収益を目標にできるのかを把握することが可能です。
TAM・SAM・SOMや3C分析をしっかり行わなければ、商品やサービス、新規事業の立ち上げはうまくいきません。投資家に「この企業は将来性がなさそう」と思われてしまう可能性もあるため、資金調達を行う際にもTAM・SAM・SOMの利用が重要になるでしょう。
特にSaaS事業で活用されやすい
TAMやSAMなどの基準は、主にSaaS事業でマーケット分析をする際に利用されています。
SaaS事業とはSoftware as a Serviceの略で、ネット上でいつでもアクセスできるサービスのことです。アカウントを持っていれば簡単に利用ができて、顧客は月額を支払ってサービスを利用します。そのため、企業側は一人の顧客に継続的にサービスを利用してもらうことが重要です。
TAM・SAM・SOMは市場規模や顧客層、ターゲット層を明確にできます。正確な顧客層を把握して顧客のニーズに応えられれば、サービスの継続的な利用が期待できるので、顧客に継続してサービスを利用してもらう必要があるSaaS企業では、特に重要とされるのです。
投資家が投資する際の基準になる
投資家が事業に投資すべきかそうではないかを判断するときに使われるのが、TAMやSAMです。投資家は、事業に投資する際にTAM・SAM・SOMを指標にしながら、成功する見込みがあるのか、将来性があるのかを判断します。
そのため、新規事業を立ち上げるために投資家から資金調達をしたいと考えている場合、TAM・SAM・SOMは必須ともいえるでしょう。
TAM・SAM・SOMの計算方法
TAM・SAM・SOMの必要性を解説したところで、TAM・SAM・SOMはどのように算出すれば良いのかについて見ていきましょう。
TAM・SAM・SOMの計算には、トップダウン分析とボトムアップ分析の2種類があります。それぞれで分析方法や注意点が異なるため、算出する際にはどちらの方法が良いのかをしっかりと把握してから行うようにしてください。
トップダウン分析
トップダウン分析とは、市場全体からターゲット層ではない市場を排除して分析する計算方法です。大規模な市場全体の数字から割合を引いて算出します。主にTAMを計算するときに使用される方法です。
トップダウンを計算するには、IDC、Gartner、Forresterといったリサーチ会社の出している予測を使用して市場に組み合わせてTAMを算出します。
トップダウン分析で注意すべきポイント
トップダウン分析をする際には、使用するデータや情報が新しいかどうかに注意してください。何年も前のデータを利用してトップダウン分析を行ったとしても、正確なデータを出すことはできません。データを利用してトップダウン分析を行うときは、必ず使用するデータが最新のものかどうか常にチェックするようにしましょう。
ボトムアップ分析
ボトムアップ分析では、顧客一人一人のデータなどからサービスや商品の需要の大きさを算出します。トップダウン分析と違い、実際に顧客にアンケート調査などを行って各顧客のニーズなどのデータを収集し、ミクロな視点から計算をするのが特徴です。SAMやSOMを計算する際によく使われます。
ボトムアップを計算するには、対象の顧客数と顧客単価からTAMの値を出すことが可能です。
顧客数の部分は、通常はIDC、Gartner、Forresterといったリサーチ会社、米国政府、世界銀行がデータとして提示している数字を使うケースが多いですが、顧客データが自社のプラットフォームにある会社の場合、自社の数字を使うこともあります。
ボトムアップ分析で注意すべきポイント
ボトムアップ分析を利用する際の注意点は、正確なデータを収集するために曖昧かつ抽象的な質問をしないようにすることです。できるだけ簡潔で分かりやすく、人によって異なった解釈にならないような具体的な質問事項を用意してください。
また、アンケートの対象者の規模を適度な大きさに設定することも重要です。
最初から大規模なアンケート調査を実施してしまうと、思わぬミスをしてしまう可能性もあります。まずは小規模なアンケート調査から行って、質問の意図が対象者に伝わっているか、質問内容に偏りはないかなどをチェックするようにしましょう。
TAM・SAM・SOMを設定するコツ
ここからは、TAM・SAM・SOMを設定する際のコツをそれぞれ紹介していきます。TAM・SAM・SOMは、新規事業の立ち上げや事業計画を練るのに非常に役に立つので、コツをしっかり把握してから慎重に設定しましょう。
TAM
TAMは、投資家や事業の承認者に事業内容や市場が魅力的だと認識してもらうのに極めて重要な指標です。また、SAMやSOMを設定する前に最低限必要な市場でもあります。
あまりにも非現実的すぎる市場を設定すると説得力に欠けるので、コントロール可能な市場の数値を設定することが重要です。前述の通り、TAMの数値は大きければいいというものではありません。勝負できそうな市場を選ぶことも非常に重要です。
SAM
SAMは大きいだけでなく、最終的にはトップに立てるように予測を立てて設定しなければなりません。
ランチェスター戦略によると、市場のシェアのうち41.7%のシェアを勝ち取ると、その市場を勝ち取ったことになります。そのため、41.7%という目標を達成できる市場規模かどうかを、SAMを使って判断してください。
SOM
SOMは短期的な視点から、SOMの数字を順調に撮れているかどうかを目安として考える必要があります。SAMの市場規模のうち、前述のランチェスター戦略の通り、SOMが41.7%取れそうかどうかで計画を立てましょう。
TAMの拡大事例を分かりやすく解説
TAMの計算方法やコツを実際に生かすにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、TAMが拡大した具体的な例を、SalesforceやShopifyなどを参考に解説していきます。トップダウン分析とボトムアップ分析のそれぞれの例を見ていきましょう。
トップダウン分析
Salesforceは大型企業買収を繰り返し、トップダウン形式でTAMをIPO時と比較して29倍に拡大させました。顧客ごとの単価を上げて収益を増やすボトムアップ方式ではなく、買収を行うことで市場を広げるトップダウン形式で、ここまでサービスを展開させています。
Salesforceが最初に立ち上げられた当時は、周囲が全くSaaSという新しいビジネス形態を理解しておらず、TAMは数値が驚くほど低かったにも関わらず、SalesforceはTAM拡大を意識する戦略を常に取り続けることで、TAMを急拡大させました。
ボトムアップ分析
Shopifyは、顧客単価を上げることで、IPO時と比較してTAMを15倍に拡大させています。
ShopifyはSalesforceとは全く違い、買収をすることなく、既存事業の成長だけでTAMを拡大させてきました。コアマーケットのビジネスが成功しただけでなく、他のマーケットエリアでも成功を収め、コロナの影響で伸びている事業もあります。
TAM・SAM・SOMは事業計画の立案にも役立つ
TAM・SAM・SOMを設定すれば、事業の規模や最終的な売り上げ目標を把握できます。そのため、事業計画の立案や事業内容を具体化するときにも大いに役立つでしょう。
説得力のある事業計画書を提出できれば、資金調達を行う際にも投資を受けやすくなるので、メリットは大きいです。
TAM・SAM・SOMを設定して、事業計画書の立案をより効率的に行うためには、データ分析が欠かせません。ツールを活用すれば、リアルタイムで更新される最新のデータを部署を超えて共有できるため、効率的なデータ分析が行えるようになります。説得力のある事業計画書の作成にお悩みの方は、ぜひScale Cloudをご活用ください。
まとめ
TAM・SAM・SOMは、新規事業の立ち上げの際に必要とされる指標です。TAMは、企業側が新規に立ち上げたサービスや商品などを使ってリーチできるターゲット層の最大の大きさ、サービスの需要の大きさを表します。
その中で、SAMは実際に顧客としてアプローチできるターゲット層、SOMは自社のサービスを限定的に利用する顧客層を指すのが特徴です。
TAM・SAM・SOMを活用することで、新規事業立ち上げの際に市場の大きさを把握できます。また、投資家が投資を行う際の基準にもなるので、資金調達の際にも必須といえるでしょう。
事業計画の立案にも役立つので、ツールなども活用しながらTAM・SAM・SOMを設定しましょう。
他にも重要なKPI指標は複数あります。下記資料にまとまっているので、よかったら参考にしてください。
TAM、SAM、SOMとは?ターゲティングを絞り込む上で知っておくべきこと
新規に事業を立ち上げたり、製品・サービスを開発したりする際には、潜在的なニーズやビジネスの収益予測をかかすことはできません。
新規ビジネスの正当性を投資家にアピールするためには、十分な市場規模があるかどうか、見込み客はどのくらいいるのかを予想して、具体的に数値化させることが求められます。
スタートアップ企業が増加してCVC数が増加しているように、市場環境を定義し、投資家に対して論理的に説明できるようになることが、新規事業の協力者を増やすためには必要になってきます。この市場環境を定義し、新規事業や製品・サービスを提供する先を明確にするための指標がTAM、SAM、SOMです。
本記事では企業のマーケティングや営業の担当者様向けに、TAM、SAM、SOMのそれぞれの概要や計算方法、ターゲティングを絞り込む上で知っておくべきことを解説します。TAM、SAM、SOMを活用する際にお役立てください。
TAM(Total Available Market)とは?
TAMとは、『ある市場で獲得できる可能性のある最大の市場規模』のことで、『Total Available Market』の略です。具体的には、ある製品・サービスが100%の対象となる市場を獲得した際に、得られる架空の年間収入を表すために使用されます。
TAMにはそれぞれ、以下の意味があります。
Total →全体の
Available →利用可能な
Market→市場
TAMは、事業自体が持っている最大規模のポテンシャルを把握できる指標です。ポイントは実現可能な最大市場規模を計測することで、いまここに存在する市場だけではなく、将来的な市場の意味合いも含んでいます。
そのため1年間の市場全体で、どれだけのお金が動くのかを表せます。TAMの対象範囲は以下の2点です。
同じ製品・サービスでも違うアプローチのものは含む
製品・サービスが異なっていても同じ市場のものは含む
上記のとおり、かなり幅広い対象が市場規模になります。直接的ではないけれど、間接的なライバルも把握できるところが大きな特徴です。TAMは同じニーズを満たす代替品なども、商品の市場規模の中に含んできます。
例えばSaaS企業の場合だと、TAMの時点では業界型のSaaSと水平型SaaSの競合が市場規模ではなく、SaaSという大きな括りが市場規模の中に入ってきます。
また、基本的にTAMは投資家や外の人に、自分の事業領域が魅力的であることを伝えるための数値です。自社が行っている事業で、これだけのお金が動いているということを、わかりやすく伝えることができます。
SAM(Serviceable Available Market)とは?
SAMとは『Serviceable Available Market』の略で、顧客セグメントの需要を示す指標です。具体的には、TAMの中でターゲティングした部分の需要を表しています。その市場に関わる特定の製品・サービスが獲得し得る市場規模のことです。
TAMは製品・サービスに関わる市場の全てが対象であるのに対し、SAMは自社が関わる市場のみに限定したときのポテンシャル評価になります。例えば、TAMは現時点では1番非現実的な市場規模を数値化したものですが、実際は同じ事業領域でも、現実的に自社では実現できない製品・サービスがあります。
SAMはそれらを排除して、より現実的かつ具体的に、自社製品・サービスのフルポテンシャルを明示したものです。
SOM(Serviceable obtainable Market)とは
SOMは『Serviceable obtainable Market』の略です。実際に製品・サービスを持って市場に参入したときに、自社でアプローチして獲得できるであろう市場規模を表した数値で、言い換えると自社の売上目標ともいえます。
SAMは自社が関わる市場規模のことですが、SOMはその中では自社がアプローチ可能な市場範囲に限定したものです。一言で表現すると『シェア率』とも言い換えられるでしょう。SOMは自社が実際に到達できる市場規模を示した、もっとも現実的な数値になります。
これがそのまま売上目標として扱われることがありますので、投資家などの外向けにも、社内などのうち向けにも、直近で目指すべき最大売上目標として明確に示すことができる数値です。
それぞれの関係性
TAM、SAM、SOMはそれぞれ、市場規模を表す指標です。TAM、SAM、SOMは包括関係にあり、TAMという大きな括りの中に、SAMがあり、さらにSAMという括りの中にSOMがあるという関係性です。
音声コンテンツの例でいうと、音声コンテンツの市場全体がTAMになります。音声コンテンツという定義の元では、ラジオアプリやVoicy、Podcastなどの音声プラットフォーム、オーディオブック、音声配信サービス、配信アプリなど幅広い競業が数値の指標となります。
次にSAMは、実際にその中で自社がアプローチできるであろうターゲットが対象です。TAMで設定した市場規模から、さらに絞り込むイメージです。最後にSOMは、アプローチした上で獲得できそうな市場規模を設定します。
そのため、TAMでは市場全体を包括し、SAMではアプローチする市場を選定して、SOMでアプローチした後に集客できそうな市場規模を確認するということです。
TAM、SAM、SOMを利用するシーン
TAM、SAM、SOMは以下のようなシーンで利用されます。
投資家の投資基準
新規事業を立ち上げる際の市場把握
SaaS 事業のTAM分析
それぞれ解説します。
投資家の投資基準
TAM、SAM、SOMは投資家の判断基準に関わる重要な数値。投資家にとって事業を見るときの重要なポイントは以下の2点です。
高い成長性が期待できる事業か
想定されるリスクはできるだけ減らせるか
TAM、SAM、SOMはこれらの投資基準に関わります。そのため、経営者にとっても投資家にとっても、市場の認識の相違を防ぐために活用されます。また事業のアッパーを決めたり、ダウンサイドを決めたりする際の判断材料にもなります。
(引用:https://coralcap.co/2018/05/how-to-create-a-defensible-market-size/)
投資家はもちろん、事業の製品・サービスを作る側からしても、前例のない新しい製品・サービスを見積もる際に、TAM、SAM、SOMは重要な指標となります。その理由は、スタートアップ企業がこれらの指標を正しく把握していないと、資金提供の確らしさを正当化することが難しくなるからです。
ただし一方で、TAM、SAM、SOMはどのようにでも切り出すことが可能、ということもできます。たとえば、マネーフォワードのIR情報資料を見ていただく、想定市場規模がとてつもなく大きいことがわかります。
(マネフォワードのIR資料より)
一方で、2021年年末時点で最も時価総額の高いSaaS企業である株式会社ラクスのIR情報では、非常にTAM、SAM、SOMが限定的に書かれていることが見て取れます。
(ラクスのIR資料より)
このように、企業によってTAM、SAM、SOMの定義や粒度は異なる置き方をすることを理解し、完全なる精度でTAM、SAM、SOMを作らなければいけない、という考え方は必ずしも必要ではないことを覚えておくことも重要です。
SaaS 事業のTAM分析
『SaaS』とは『Software as aService』の略で、必要な機能を必要なときに利用できるソフトウェアサービスのことです。このSaaSのマーケット分析を行う際に、TAM、SAM、SOM分析が利用されます。
例えばキャリアメールやGmail、SMS、LINEなどのメッセージ手段は、インターネット上でいつでもアクセス可能です。そのためわざわざソフトを購入して、クライアントにインストールしてもらう必要はありません。
SaaSサービスはすでに、インフラと言えるほど一般化されているものもあります。このような分野に参入する際、市場規模を予測するには先行サービスを参照する必要があるのです。
また、画期的で斬新なメールサービスを新たに提供しようとした際、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの通信媒体を持つ全ての人を、顧客対象とするのは無理があるでしょう。この場合は、SAM、SOMの指標を参考に、まずはキャリアメールの何割のユーザーを獲得できそうかなど、既存の市場からできるアプローチを考えます。
TAM、SAM、SOMの計算方法
TAM、SAM、SOMの計算方法をそれぞれ解説します。
TAMの計算方法
TAMとは、その製品・サービスの市場における全ての需要を足した数値です。そのため計算式は以下のようになります。
TAM =単価×ユーザー数×購入回数(年間)
TAMの場合、計算しても大雑把な数値にしかならないのが特徴です。そのためTAMの正確な計算は難しいケースが多く、予想も含んだ数字になります。
SAMの計算方法
SAMはTMAの中で狙うべきターゲットを絞った市場規模です。そのため、計算式は以下のようになります。
SAM=関心を持っているユーザー数×払う動機がある金額
上記のとおり、ターゲットを絞ることで、TAMよりもサイズダウンした市場規模の結果となります。広範囲な製品・サービスジャンルの中で絞り込むこともあれば、ターゲット属性で絞り込むこともあるでしょう。
SOMの計算方法
SOMはSAMの市場の中で、実際に獲得できる市場規模のことになります。具体的な算出方法は以下のとおりです。
SAM=関心を持っているユーザー数×払う動機がある金額
実際には、対象となる顧客のニーズや購買行動、実際の支払意思、資料やデータを参考にしながら必要な計算式を構築していきます。SOMは短期的なアクションプランとなるため、基本的にはSAMの市場規模の『38.2%』といったように計算して事業計画に反映させます。
計算へのアプローチ方法
TAM、SAM、SOMの計算へのアプローチ方法は、マクロな視点から計算する『トップダウンアプローチ』と『ボトムアップアプローチ』の2種類があります。それぞれ具体的に見ていきましょう。
トップダウンアプローチ
(引用元:https://www.thepowermba.com/en/blog/tam-sam-som)
トップダウンアプローチとは、マクロの視点から考える分析方法のことです。市場全体のターゲットから対象としない市場を除いていくため、主にTAMの計算の際に使われます。例えば市場データの中から、獲得したい割合を計算していく流れです。
また、トップダウンアプローチでTAM、SAM、SOMを計算する際には2つの注意点があります。
①自分の認識と調査内容がズレていないか
②使用する情報やデータは新しいか
それぞれ解説します。
①自分の認識と調査内容がズレていないか
調査対象の会社によっては、調査カテゴリーの分類が一般的でなかったり、言葉のニュアンスが異なっていたりする場合があります。その場合は計算結果にズレが生じるため、調査方法などを十分に精査した上でデータを使用することが大切です。
②使用する情報やデータは新しいか
トップダウンアプローチは公表されているデータを活用しますが、例えばこのデータが20年雨のものであると、信憑性がなくなります。その結果、実用性のデータとして使うことはできないでしょう。数値を算出する場合は、比較的新しいデータを使用するのが大切です。
ボトムアップ アプローチ
ボトムアップアプローチとは、ミクロな視点から考える分析方法のこと。製品・サービスの需要の大きさを顧客ひとり単位のデータから計算する方法です。
主にSAMやSOMを算出するときに利用します。具体的には顧客にアンケート調査を行い、実際に顧客になりそうなターゲット層の潜在ニーズを把握して、その数値を分析して計算します。
ボトムアップアプローチを行う際に注意したい点は以下の2つです。
①アンケートの規模は大きすぎないか
②質問内容は曖昧でないか
それぞれ解説します。
①アンケートの規模は大きすぎないか
数値を算出さる際に、はじめから大きな規模でアンケートを行うと、本質的な質問ができなかったり、内容に偏りが出てしまったりします。
アンケートは1度行うと、同じ人にもう1度答えてもらうのは難しいため、ある程度は対象の属性を絞る必要があります。そのため、大規模なアンケートは注意する必要があるのです。
②質問内容は曖昧でないか
人によって解釈が異なる質問内容では、正確なデータを収集できません。例えば『いまは、▲▲に興味を持っていますか』などの曖昧な質問は、人により解釈が異なります。質問内容は誰が見ても同じ解釈ができるように注意を払う必要があるのです。
まとめ
新規事業で市場規模を把握し、具体的なアクションを起こすためのフレームワークとしてTAM、SAM、SOMは有効な指標です。TAMとは『獲得できる可能性のある最大規模』のことで、大きな括りの市場規模が対象となります。
また、SAMは『実際にその製品・サービスがアプローチできる市場規模』のことです。ボトムアップアプローチで計算していきます。SOMは『実際にその製品・サービスが獲得できる、もしくはすでに獲得している市場規模」のことで、直近で目指すべき売上目標として使われます。
それぞれは包括関係にありTAMの中にSAMがあり、SAMの中にSOMがあるという関係性です。市場が伸びているか、その市場の中で勝てる見込みはあるか、競合は強いのか弱いのかといった要素を分析できます。ぜひ、今後のビジネスにぜひお役立てください。
「SAM」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
【SAM】(さむ)
【地対空ミサイル】(ちたいくうみさいる)
Surface to Air Missile (SAM)
地上から航空機を攻撃するためのミサイル。
近代戦争では航空優勢の獲得を阻止することが重要な意味を持つため、各国軍に幅広く普及している。
現代では「対空」と名のつく陸上兵器でSAMを搭載しないものはほとんど存在しない。
標的が構造上十分な装甲を持ち得ないため、さほど多大な破壊力は必要とされない。
従って小型化も容易であり、歩兵が携行することも少なくない。
また、掩蔽された小型のSAMは発見が困難であり、航空部隊にとっては大きな脅威となる。
世界の主な短距離地対空ミサイル
第二次世界大戦中 奮龍 日本) エンツィアーン (ドイツ) Hs117シュメッターリンク (ドイツ) ライントホター ドイツ)
世界の主な携帯式短距離地対空ミサイル
※携帯式の他に車両搭載式も有り。
世界の主な短距離地対空ミサイル(自走対空砲搭載型)
世界の主な中距離地対空ミサイル
世界の主な長距離地対空ミサイル
関連:弾道弾迎撃ミサイル 艦対空ミサイル 高射砲
【艦対空ミサイル】(かんたいくうみさいる)
Ship to Air Missile (SAM)
航空機や対艦ミサイルを攻撃するため艦艇から発射されるミサイル。
現在、艦隊防空の主要兵器で、空対空ミサイルや地対空ミサイルを改良してつくられるものも多い。
長距離用として開発されたものにRIM-8Gタロス、S-300F(SA-N-6)、中距離用としてRIM-2F、RIM-67スタンダード、短距離用として、RIM-66スタンダード、RIM-24Bターター、RIM-7シースパロー、AIM-9を原型としたRIM-116が有名だが、時代の違いにより、射程による分類の基準は極めて曖昧である。
短距離ミサイル「RIM-24B」の後継として開発されたRIM-66が、かつて「中距離ミサイル」として使用されたRIM-2Fの射程を優に上回るなどの現象もおきている。
各国の主な艦対空ミサイル
関連:CIWS 戦闘艦 航空母艦
TAM、SAM、SOMとは?ターゲティングを絞り込む上で知っておくべきこと
新規に事業を立ち上げたり、製品・サービスを開発したりする際には、潜在的なニーズやビジネスの収益予測をかかすことはできません。
新規ビジネスの正当性を投資家にアピールするためには、十分な市場規模があるかどうか、見込み客はどのくらいいるのかを予想して、具体的に数値化させることが求められます。
スタートアップ企業が増加してCVC数が増加しているように、市場環境を定義し、投資家に対して論理的に説明できるようになることが、新規事業の協力者を増やすためには必要になってきます。この市場環境を定義し、新規事業や製品・サービスを提供する先を明確にするための指標がTAM、SAM、SOMです。
本記事では企業のマーケティングや営業の担当者様向けに、TAM、SAM、SOMのそれぞれの概要や計算方法、ターゲティングを絞り込む上で知っておくべきことを解説します。TAM、SAM、SOMを活用する際にお役立てください。
TAM(Total Available Market)とは?
TAMとは、『ある市場で獲得できる可能性のある最大の市場規模』のことで、『Total Available Market』の略です。具体的には、ある製品・サービスが100%の対象となる市場を獲得した際に、得られる架空の年間収入を表すために使用されます。
TAMにはそれぞれ、以下の意味があります。
Total →全体の
Available →利用可能な
Market→市場
TAMは、事業自体が持っている最大規模のポテンシャルを把握できる指標です。ポイントは実現可能な最大市場規模を計測することで、いまここに存在する市場だけではなく、将来的な市場の意味合いも含んでいます。
そのため1年間の市場全体で、どれだけのお金が動くのかを表せます。TAMの対象範囲は以下の2点です。
同じ製品・サービスでも違うアプローチのものは含む
製品・サービスが異なっていても同じ市場のものは含む
上記のとおり、かなり幅広い対象が市場規模になります。直接的ではないけれど、間接的なライバルも把握できるところが大きな特徴です。TAMは同じニーズを満たす代替品なども、商品の市場規模の中に含んできます。
例えばSaaS企業の場合だと、TAMの時点では業界型のSaaSと水平型SaaSの競合が市場規模ではなく、SaaSという大きな括りが市場規模の中に入ってきます。
また、基本的にTAMは投資家や外の人に、自分の事業領域が魅力的であることを伝えるための数値です。自社が行っている事業で、これだけのお金が動いているということを、わかりやすく伝えることができます。
SAM(Serviceable Available Market)とは?
SAMとは『Serviceable Available Market』の略で、顧客セグメントの需要を示す指標です。具体的には、TAMの中でターゲティングした部分の需要を表しています。その市場に関わる特定の製品・サービスが獲得し得る市場規模のことです。
TAMは製品・サービスに関わる市場の全てが対象であるのに対し、SAMは自社が関わる市場のみに限定したときのポテンシャル評価になります。例えば、TAMは現時点では1番非現実的な市場規模を数値化したものですが、実際は同じ事業領域でも、現実的に自社では実現できない製品・サービスがあります。
SAMはそれらを排除して、より現実的かつ具体的に、自社製品・サービスのフルポテンシャルを明示したものです。
SOM(Serviceable obtainable Market)とは
SOMは『Serviceable obtainable Market』の略です。実際に製品・サービスを持って市場に参入したときに、自社でアプローチして獲得できるであろう市場規模を表した数値で、言い換えると自社の売上目標ともいえます。
SAMは自社が関わる市場規模のことですが、SOMはその中では自社がアプローチ可能な市場範囲に限定したものです。一言で表現すると『シェア率』とも言い換えられるでしょう。SOMは自社が実際に到達できる市場規模を示した、もっとも現実的な数値になります。
これがそのまま売上目標として扱われることがありますので、投資家などの外向けにも、社内などのうち向けにも、直近で目指すべき最大売上目標として明確に示すことができる数値です。
それぞれの関係性
TAM、SAM、SOMはそれぞれ、市場規模を表す指標です。TAM、SAM、SOMは包括関係にあり、TAMという大きな括りの中に、SAMがあり、さらにSAMという括りの中にSOMがあるという関係性です。
音声コンテンツの例でいうと、音声コンテンツの市場全体がTAMになります。音声コンテンツという定義の元では、ラジオアプリやVoicy、Podcastなどの音声プラットフォーム、オーディオブック、音声配信サービス、配信アプリなど幅広い競業が数値の指標となります。
次にSAMは、実際にその中で自社がアプローチできるであろうターゲットが対象です。TAMで設定した市場規模から、さらに絞り込むイメージです。最後にSOMは、アプローチした上で獲得できそうな市場規模を設定します。
そのため、TAMでは市場全体を包括し、SAMではアプローチする市場を選定して、SOMでアプローチした後に集客できそうな市場規模を確認するということです。
TAM、SAM、SOMを利用するシーン
TAM、SAM、SOMは以下のようなシーンで利用されます。
投資家の投資基準
新規事業を立ち上げる際の市場把握
SaaS 事業のTAM分析
それぞれ解説します。
投資家の投資基準
TAM、SAM、SOMは投資家の判断基準に関わる重要な数値。投資家にとって事業を見るときの重要なポイントは以下の2点です。
高い成長性が期待できる事業か
想定されるリスクはできるだけ減らせるか
TAM、SAM、SOMはこれらの投資基準に関わります。そのため、経営者にとっても投資家にとっても、市場の認識の相違を防ぐために活用されます。また事業のアッパーを決めたり、ダウンサイドを決めたりする際の判断材料にもなります。
(引用:https://coralcap.co/2018/05/how-to-create-a-defensible-market-size/)
投資家はもちろん、事業の製品・サービスを作る側からしても、前例のない新しい製品・サービスを見積もる際に、TAM、SAM、SOMは重要な指標となります。その理由は、スタートアップ企業がこれらの指標を正しく把握していないと、資金提供の確らしさを正当化することが難しくなるからです。
ただし一方で、TAM、SAM、SOMはどのようにでも切り出すことが可能、ということもできます。たとえば、マネーフォワードのIR情報資料を見ていただく、想定市場規模がとてつもなく大きいことがわかります。
(マネフォワードのIR資料より)
一方で、2021年年末時点で最も時価総額の高いSaaS企業である株式会社ラクスのIR情報では、非常にTAM、SAM、SOMが限定的に書かれていることが見て取れます。
(ラクスのIR資料より)
このように、企業によってTAM、SAM、SOMの定義や粒度は異なる置き方をすることを理解し、完全なる精度でTAM、SAM、SOMを作らなければいけない、という考え方は必ずしも必要ではないことを覚えておくことも重要です。
SaaS 事業のTAM分析
『SaaS』とは『Software as aService』の略で、必要な機能を必要なときに利用できるソフトウェアサービスのことです。このSaaSのマーケット分析を行う際に、TAM、SAM、SOM分析が利用されます。
例えばキャリアメールやGmail、SMS、LINEなどのメッセージ手段は、インターネット上でいつでもアクセス可能です。そのためわざわざソフトを購入して、クライアントにインストールしてもらう必要はありません。
SaaSサービスはすでに、インフラと言えるほど一般化されているものもあります。このような分野に参入する際、市場規模を予測するには先行サービスを参照する必要があるのです。
また、画期的で斬新なメールサービスを新たに提供しようとした際、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの通信媒体を持つ全ての人を、顧客対象とするのは無理があるでしょう。この場合は、SAM、SOMの指標を参考に、まずはキャリアメールの何割のユーザーを獲得できそうかなど、既存の市場からできるアプローチを考えます。
TAM、SAM、SOMの計算方法
TAM、SAM、SOMの計算方法をそれぞれ解説します。
TAMの計算方法
TAMとは、その製品・サービスの市場における全ての需要を足した数値です。そのため計算式は以下のようになります。
TAM =単価×ユーザー数×購入回数(年間)
TAMの場合、計算しても大雑把な数値にしかならないのが特徴です。そのためTAMの正確な計算は難しいケースが多く、予想も含んだ数字になります。
SAMの計算方法
SAMはTMAの中で狙うべきターゲットを絞った市場規模です。そのため、計算式は以下のようになります。
SAM=関心を持っているユーザー数×払う動機がある金額
上記のとおり、ターゲットを絞ることで、TAMよりもサイズダウンした市場規模の結果となります。広範囲な製品・サービスジャンルの中で絞り込むこともあれば、ターゲット属性で絞り込むこともあるでしょう。
SOMの計算方法
SOMはSAMの市場の中で、実際に獲得できる市場規模のことになります。具体的な算出方法は以下のとおりです。
SAM=関心を持っているユーザー数×払う動機がある金額
実際には、対象となる顧客のニーズや購買行動、実際の支払意思、資料やデータを参考にしながら必要な計算式を構築していきます。SOMは短期的なアクションプランとなるため、基本的にはSAMの市場規模の『38.2%』といったように計算して事業計画に反映させます。
計算へのアプローチ方法
TAM、SAM、SOMの計算へのアプローチ方法は、マクロな視点から計算する『トップダウンアプローチ』と『ボトムアップアプローチ』の2種類があります。それぞれ具体的に見ていきましょう。
トップダウンアプローチ
(引用元:https://www.thepowermba.com/en/blog/tam-sam-som)
トップダウンアプローチとは、マクロの視点から考える分析方法のことです。市場全体のターゲットから対象としない市場を除いていくため、主にTAMの計算の際に使われます。例えば市場データの中から、獲得したい割合を計算していく流れです。
また、トップダウンアプローチでTAM、SAM、SOMを計算する際には2つの注意点があります。
①自分の認識と調査内容がズレていないか
②使用する情報やデータは新しいか
それぞれ解説します。
①自分の認識と調査内容がズレていないか
調査対象の会社によっては、調査カテゴリーの分類が一般的でなかったり、言葉のニュアンスが異なっていたりする場合があります。その場合は計算結果にズレが生じるため、調査方法などを十分に精査した上でデータを使用することが大切です。
②使用する情報やデータは新しいか
トップダウンアプローチは公表されているデータを活用しますが、例えばこのデータが20年雨のものであると、信憑性がなくなります。その結果、実用性のデータとして使うことはできないでしょう。数値を算出する場合は、比較的新しいデータを使用するのが大切です。
ボトムアップ アプローチ
ボトムアップアプローチとは、ミクロな視点から考える分析方法のこと。製品・サービスの需要の大きさを顧客ひとり単位のデータから計算する方法です。
主にSAMやSOMを算出するときに利用します。具体的には顧客にアンケート調査を行い、実際に顧客になりそうなターゲット層の潜在ニーズを把握して、その数値を分析して計算します。
ボトムアップアプローチを行う際に注意したい点は以下の2つです。
①アンケートの規模は大きすぎないか
②質問内容は曖昧でないか
それぞれ解説します。
①アンケートの規模は大きすぎないか
数値を算出さる際に、はじめから大きな規模でアンケートを行うと、本質的な質問ができなかったり、内容に偏りが出てしまったりします。
アンケートは1度行うと、同じ人にもう1度答えてもらうのは難しいため、ある程度は対象の属性を絞る必要があります。そのため、大規模なアンケートは注意する必要があるのです。
②質問内容は曖昧でないか
人によって解釈が異なる質問内容では、正確なデータを収集できません。例えば『いまは、▲▲に興味を持っていますか』などの曖昧な質問は、人により解釈が異なります。質問内容は誰が見ても同じ解釈ができるように注意を払う必要があるのです。
まとめ
新規事業で市場規模を把握し、具体的なアクションを起こすためのフレームワークとしてTAM、SAM、SOMは有効な指標です。TAMとは『獲得できる可能性のある最大規模』のことで、大きな括りの市場規模が対象となります。
また、SAMは『実際にその製品・サービスがアプローチできる市場規模』のことです。ボトムアップアプローチで計算していきます。SOMは『実際にその製品・サービスが獲得できる、もしくはすでに獲得している市場規模」のことで、直近で目指すべき売上目標として使われます。
それぞれは包括関係にありTAMの中にSAMがあり、SAMの中にSOMがあるという関係性です。市場が伸びているか、その市場の中で勝てる見込みはあるか、競合は強いのか弱いのかといった要素を分析できます。ぜひ、今後のビジネスにぜひお役立てください。
KPIマネジメントならScale Cloud(スケールクラウド)
「TAMという言葉を聞いたことはあるけど具体的な意味は分からない」、「なぜ新規事業の立ち上げに「TAM」が重要とされるのか知りたい」という方も多いでしょう。
ここでは、TAMとは何か、SAMやSOMとの違い、TAM・SAM・SOMの計算方法などを解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
新規事業の立ち上げに必要なTAM・SAM・SOMとは
TAM・SAM・SOMは新規事業の立ち上げやスタートアップ企業にとって必要なものとされていますが、それはなぜなのでしょうか。
ここでは、TAM・SAM・SOMについて、それぞれ解説していきます。また、3つと比べると使用される頻度は少ないですが、PAMが使用されるケースもあるので、PAMとはどのような意味なのかについても一緒に見ていきましょう。
TAM(Total Addressable Market)
TAMは、Total Addressable Market、つまり実現可能な最大の市場規模のことです。企業側が新規に立ち上げたサービスや商品などを使ってリーチできるターゲット層の最大の大きさ、サービスの需要の大きさを表します。
サービスや事業を立ち上げる際、そのサービス内容を必要としている顧客が最大でどの程度いるのかを把握するために使用されるケースが多い傾向です。企業はTAMの数値を目安にして事業を拡大させることによって、サービスの需要を拡大させて顧客層を増やします。
ただ、TAM が大きければ大きいほどいいというわけではありません。市場が大きいというのは、同時に競争が激しいレッドオーシャンな市場という意味でもあります。勝負できる市場やマーケットを選ぶことが大切です。
SAM(Serviceable Available Market)
TAMの中で、実際に顧客としてアプローチできるターゲット層のことをSAMといいます。
TAMは企業側がリーチできる最大規模のターゲット層を指しますが、実際にはビジネスの競合相手や企業側が提供するサービス内容にマッチングしないターゲット層が存在するため、サービス内容を使ってアプローチできる層はそこまで多くありません。
しかし、SAMは自社で提供しているサービスが具体的にマッチする層を指すので、ターゲット層をより明確化できます。
SOM(Serviceable Obtainable Market)
SOMは少し特殊で、場合によって以下の2種類の意味合いで使用されます。
Serviceable Obtainable Market
Share of Market
Serviceable Obtainable Marketは、自社が実際に獲得できる顧客層や市場のことを指す言葉です。SAMが実際にサービスを使ってアプローチできる顧客層を表すのに対して、SOMは自社のサービスを限定的に利用する顧客層を指します。
Share of Marketは、実際に自分の会社が獲得できている利益を表す言葉です。売上高やGMVのことを表しており、PMやPenetrated Marketと呼ばれるケースもあります。
PAMが必要になるケースも
TAM・SAM・SOMの他にも、PAMという指標もあります。PAMはPotential Available Marketの略で、他の3つの指標と比べると使用頻度は低いです。
今現在はターゲット層として認識されていないが、潜在的に販売可能な層として存在しており、将来的にターゲット層としてアプローチできる可能性がある市場を指します。
新規に立ち上げられた事業やサービスが一定のところまで成長すると、今度は既存の顧客層だけでは収益を生み出すのに限界が見えてきてしまうでしょう。そのため、既存の顧客層以外にも、新規にアプローチできるターゲット層を新たに探し出す必要性が出てきます。
そういった場合にPAMを設定すれば、サービスや商品をアプローチする層を拡大して、新たなターゲット層に向けたアピールができるでしょう。
TAM・SAM・SOMはどんなときに使われる?
TAM・SAM・SOMについて解説しましたが、具体的にはどのようなときに使われるのでしょうか。ここでは、TAM・SAM・SOMがどんなときに使われるのかを2つ紹介していくので、参考にしてみてください。
新規事業を始める際に市場を把握できる
TAM・SAM・SOMは、新規事業を立ち上げる際に市場の大きさを把握する目的で使われます。新規事業を立ち上げるときにTAM・SAM・SOMを活用すれば、新規で参入しようとしている市場がどれほどの規模を持つのか、立ち上げた新規事業によってどの程度の収益を目標にできるのかを把握することが可能です。
TAM・SAM・SOMや3C分析をしっかり行わなければ、商品やサービス、新規事業の立ち上げはうまくいきません。投資家に「この企業は将来性がなさそう」と思われてしまう可能性もあるため、資金調達を行う際にもTAM・SAM・SOMの利用が重要になるでしょう。
特にSaaS事業で活用されやすい
TAMやSAMなどの基準は、主にSaaS事業でマーケット分析をする際に利用されています。
SaaS事業とはSoftware as a Serviceの略で、ネット上でいつでもアクセスできるサービスのことです。アカウントを持っていれば簡単に利用ができて、顧客は月額を支払ってサービスを利用します。そのため、企業側は一人の顧客に継続的にサービスを利用してもらうことが重要です。
TAM・SAM・SOMは市場規模や顧客層、ターゲット層を明確にできます。正確な顧客層を把握して顧客のニーズに応えられれば、サービスの継続的な利用が期待できるので、顧客に継続してサービスを利用してもらう必要があるSaaS企業では、特に重要とされるのです。
投資家が投資する際の基準になる
投資家が事業に投資すべきかそうではないかを判断するときに使われるのが、TAMやSAMです。投資家は、事業に投資する際にTAM・SAM・SOMを指標にしながら、成功する見込みがあるのか、将来性があるのかを判断します。
そのため、新規事業を立ち上げるために投資家から資金調達をしたいと考えている場合、TAM・SAM・SOMは必須ともいえるでしょう。
TAM・SAM・SOMの計算方法
TAM・SAM・SOMの必要性を解説したところで、TAM・SAM・SOMはどのように算出すれば良いのかについて見ていきましょう。
TAM・SAM・SOMの計算には、トップダウン分析とボトムアップ分析の2種類があります。それぞれで分析方法や注意点が異なるため、算出する際にはどちらの方法が良いのかをしっかりと把握してから行うようにしてください。
トップダウン分析
トップダウン分析とは、市場全体からターゲット層ではない市場を排除して分析する計算方法です。大規模な市場全体の数字から割合を引いて算出します。主にTAMを計算するときに使用される方法です。
トップダウンを計算するには、IDC、Gartner、Forresterといったリサーチ会社の出している予測を使用して市場に組み合わせてTAMを算出します。
トップダウン分析で注意すべきポイント
トップダウン分析をする際には、使用するデータや情報が新しいかどうかに注意してください。何年も前のデータを利用してトップダウン分析を行ったとしても、正確なデータを出すことはできません。データを利用してトップダウン分析を行うときは、必ず使用するデータが最新のものかどうか常にチェックするようにしましょう。
ボトムアップ分析
ボトムアップ分析では、顧客一人一人のデータなどからサービスや商品の需要の大きさを算出します。トップダウン分析と違い、実際に顧客にアンケート調査などを行って各顧客のニーズなどのデータを収集し、ミクロな視点から計算をするのが特徴です。SAMやSOMを計算する際によく使われます。
ボトムアップを計算するには、対象の顧客数と顧客単価からTAMの値を出すことが可能です。
顧客数の部分は、通常はIDC、Gartner、Forresterといったリサーチ会社、米国政府、世界銀行がデータとして提示している数字を使うケースが多いですが、顧客データが自社のプラットフォームにある会社の場合、自社の数字を使うこともあります。
ボトムアップ分析で注意すべきポイント
ボトムアップ分析を利用する際の注意点は、正確なデータを収集するために曖昧かつ抽象的な質問をしないようにすることです。できるだけ簡潔で分かりやすく、人によって異なった解釈にならないような具体的な質問事項を用意してください。
また、アンケートの対象者の規模を適度な大きさに設定することも重要です。
最初から大規模なアンケート調査を実施してしまうと、思わぬミスをしてしまう可能性もあります。まずは小規模なアンケート調査から行って、質問の意図が対象者に伝わっているか、質問内容に偏りはないかなどをチェックするようにしましょう。
TAM・SAM・SOMを設定するコツ
ここからは、TAM・SAM・SOMを設定する際のコツをそれぞれ紹介していきます。TAM・SAM・SOMは、新規事業の立ち上げや事業計画を練るのに非常に役に立つので、コツをしっかり把握してから慎重に設定しましょう。
TAM
TAMは、投資家や事業の承認者に事業内容や市場が魅力的だと認識してもらうのに極めて重要な指標です。また、SAMやSOMを設定する前に最低限必要な市場でもあります。
あまりにも非現実的すぎる市場を設定すると説得力に欠けるので、コントロール可能な市場の数値を設定することが重要です。前述の通り、TAMの数値は大きければいいというものではありません。勝負できそうな市場を選ぶことも非常に重要です。
SAM
SAMは大きいだけでなく、最終的にはトップに立てるように予測を立てて設定しなければなりません。
ランチェスター戦略によると、市場のシェアのうち41.7%のシェアを勝ち取ると、その市場を勝ち取ったことになります。そのため、41.7%という目標を達成できる市場規模かどうかを、SAMを使って判断してください。
SOM
SOMは短期的な視点から、SOMの数字を順調に撮れているかどうかを目安として考える必要があります。SAMの市場規模のうち、前述のランチェスター戦略の通り、SOMが41.7%取れそうかどうかで計画を立てましょう。
TAMの拡大事例を分かりやすく解説
TAMの計算方法やコツを実際に生かすにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、TAMが拡大した具体的な例を、SalesforceやShopifyなどを参考に解説していきます。トップダウン分析とボトムアップ分析のそれぞれの例を見ていきましょう。
トップダウン分析
Salesforceは大型企業買収を繰り返し、トップダウン形式でTAMをIPO時と比較して29倍に拡大させました。顧客ごとの単価を上げて収益を増やすボトムアップ方式ではなく、買収を行うことで市場を広げるトップダウン形式で、ここまでサービスを展開させています。
Salesforceが最初に立ち上げられた当時は、周囲が全くSaaSという新しいビジネス形態を理解しておらず、TAMは数値が驚くほど低かったにも関わらず、SalesforceはTAM拡大を意識する戦略を常に取り続けることで、TAMを急拡大させました。
ボトムアップ分析
Shopifyは、顧客単価を上げることで、IPO時と比較してTAMを15倍に拡大させています。
ShopifyはSalesforceとは全く違い、買収をすることなく、既存事業の成長だけでTAMを拡大させてきました。コアマーケットのビジネスが成功しただけでなく、他のマーケットエリアでも成功を収め、コロナの影響で伸びている事業もあります。
TAM・SAM・SOMは事業計画の立案にも役立つ
TAM・SAM・SOMを設定すれば、事業の規模や最終的な売り上げ目標を把握できます。そのため、事業計画の立案や事業内容を具体化するときにも大いに役立つでしょう。
説得力のある事業計画書を提出できれば、資金調達を行う際にも投資を受けやすくなるので、メリットは大きいです。
TAM・SAM・SOMを設定して、事業計画書の立案をより効率的に行うためには、データ分析が欠かせません。ツールを活用すれば、リアルタイムで更新される最新のデータを部署を超えて共有できるため、効率的なデータ分析が行えるようになります。説得力のある事業計画書の作成にお悩みの方は、ぜひScale Cloudをご活用ください。
まとめ
TAM・SAM・SOMは、新規事業の立ち上げの際に必要とされる指標です。TAMは、企業側が新規に立ち上げたサービスや商品などを使ってリーチできるターゲット層の最大の大きさ、サービスの需要の大きさを表します。
その中で、SAMは実際に顧客としてアプローチできるターゲット層、SOMは自社のサービスを限定的に利用する顧客層を指すのが特徴です。
TAM・SAM・SOMを活用することで、新規事業立ち上げの際に市場の大きさを把握できます。また、投資家が投資を行う際の基準にもなるので、資金調達の際にも必須といえるでしょう。
事業計画の立案にも役立つので、ツールなども活用しながらTAM・SAM・SOMを設定しましょう。
他にも重要なKPI指標は複数あります。下記資料にまとまっているので、よかったら参考にしてください。
ソフトウェア資産管理(SAM)とは何か
皆さんは、「ソフトウェア資産管理(SAM)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? ソフトウェア資産管理(SAM)は、国際規格ISO/IEC 19770-1の策定をはじめ、日本でもSAMAC(ソフトウェア資産管理評価認定協会)がISOに準拠したSAMの管理基準や評価規準を開発、提供を開始するなど、注目を集めている分野です。
しかし、正確なSAMの知識はまだまだ一般に浸透しておらず、単純なライセンス管理と混同したり、資産管理ツールを導入すればそれでよい、といった誤解をしていたりという例が多く見受けられます。
この連載では、ITエンジニアの方にSAMの背景や規格、正確な基礎知識を提供します。さらにSAMを支援する具体的な製品としてMicrosoft System Center Configuration Managerを取り上げ、解説します。
第1回の連載では、SAMが必要となった背景とSAMの標準規格について解説します。
SAMが求められる背景
ソフトウェアの管理上の特性
ソフトウェア資産管理(SAM)とは、一言でいうとソフトウェアを資産として適切に管理することです。
情報セキュリティや固定資産管理の必要性上、多くの組織では現在、PCやサーバ、ネットワーク機器などITに関わるハードウェアはある程度適正に管理しているでしょう。では、なぜこうしたハードウェア管理だけでなく、ソフトウェアの管理も別に実施する必要があるのでしょうか?
ソフトウェアには、ハードウェアにはない固有の特性があります。まず、ソフトウェアは、無形の資産です。ハードウェアであれば、オフィスを見渡せば、どこにどういった資産があるかをある程度把握できるでしょう。しかしソフトウェアは、ハードウェアにインストールして使用するため、単純にどのハードウェアに何のソフトウェアがインストールされているかを視覚的に判断することはできません。ハードウェアにインストールされているソフトウェアを何らかの方法で調査する必要があります。
さらにソフトウェアは、ライセンスと組み合わせて管理する必要があります。例えば、保有しているライセンス数を超過してソフトウェアを使用することは不正使用です。ソフトウェアを適切に管理するには、最低でも、ソフトウェアごとにインストール総数と保有ライセンス総数を突き合わせて、ライセンスに不足のないようにしなければなりません。こうしたライセンスの正確な突合にはソフトウェアのバージョンやエディションの把握が必須です。
またソフトウェアは提供時に完全な形で提供されません。提供後も、更新プログラムをインストールしたり、構成を変更したりして、発見された不具合やセキュリティ上の脆弱性に対する継続的な対策を採り続ける必要があります。このような対策を適切に行うに当たっても、ソフトウェアのバージョンやエディションを把握することが大切です。
Point! ソフトウェアの管理上の特性 無形の資産であり、どのハードウェアに何のソフトウェアがインストールされているかを調査しなければ管理できない。
ソフトウェアは保有ライセンスと組み合わせて管理しなければならない。
ソフトウェアを管理するには、単純なソフトウェア名称だけでなく、バージョンやエディションを含めて管理しなければならない。
このようなソフトウェアの管理上の特性から、ソフトウェアはハードウェアとまったく同じスキームだけで管理することはできません。ソフトウェアの特性に応じた管理スキームを実装する必要があります。
ソフトウェアの資産上の特性
ソフトウェアは、著作権法によって保護される著作物です。ソフトウェアは、購入したからといって購入者の完全な所有物にはならず、ソフトウェアの使用権(ライセンス)が得られるだけであり、使用許諾された範囲内での利用が著作権者によって認められるだけです。
例えば多くの商用ソフトウェアは、購入したソフトウェアを譲渡・転売したり、リースしたり、商用のホスティングサービスで第三者に提供することを認めていません(通常、リースやホスティングサービスでの提供には、ソフトウェア提供元と専用の契約を締結する必要があります)。
ソフトウェアの使用について制限事項は、一般的に、使用許諾契約書に記載されています。使用許諾契約書はEULA(End-User License Agreements)と表記することもあります。多くのソフトウェアはインストール時に使用許諾契約書を画面上に表示し、ボタンをクリックしたり、チェックボックスをオンにするなど、明示的に使用許諾契約に同意する操作を実行しない限り、インストールが継続できないようになっています。
図1 Microsoft Office 2010 インストール時に表示される使用許諾契約
では、実際にMicrosoft Office 2013使用許諾契約(マイクロソフトソフトウェアライセンス条項)を例に、SAMの観点から重要となる項目を確認してみましょう。全文はこちらから確認できます。
なお、正確にはライセンス条項は、ライセンスの入手形態、言い換えると製品の購入方法によって違います。つまり同じMicrosoft Office 2013であっても、電気量販店などでパッケージを購入したのか、PCを購入した際にプレインストールされていのたか、企業向けのボリュームライセンスプログラムで購入したのかによって使用許諾条件が変わってきます。ここからは、パッケージやプレインストール形態のライセンスに適用される「小売ライセンス条項」を例に挙げて、その内容を確認していきます。
「本ソフトウェアはどのように使用できますか?」項目(抜粋) マイクロソフトは、本ソフトウェアまたはその複製をお客様に販売するものではなく、その使用許諾を与えるものです。 → a. マイクロソフトは、マイクロソフトのライセンス許諾の下、お客様が本ライセンス条項のすべての条項に従うことを条件として、一度に1人のユーザーが1台のコンピューター(ライセンスを取得したコンピューター)に本ソフトウェアの複製1部をインストールして実行する権利を許諾します。 → b. マイクロソフトのソフトウェア ライセンスは、ライセンスを取得したコンピューターに永続的に割り当てられます。特定の国、ならびに本ソフトウェアの権利限定バージョンおよび特別なエディションに固有のライセンスおよび条件については、「追加条項」をご参照ください。 → c. 本ソフトウェアのコンポーネントは1つの製品として許諾されています。お客様はコンポーネントを分離または仮想化し、複数のコンピューターにインストールすることはできません。 → d.
この項目では、それぞれ、次のようなソフトウェアの使用に関わる条件を記述しています。
a.ソフトウェアはライセンスの購入者の完全な所有物となるのではなく、使用が許諾されるだけです。
b.1台のコンピュータにインストールして実行することができる権利です。
c.国や特別なバージョン、エディションについての条件が追加条項に記載されています。
d.同梱ソフトウェアの使用制限について記述しています。Microsoft Officeには、WordやExcel、PowerPointといった複数のコンポーネントが含まれていますが、例えばWordはPC1に、Excelは別のコンピュータPC2に、といったように製品内のコンポーネントを別々に分けて複数コンピュータや仮想マシンにインストールすることはできません。
「小売ライセンス条項」の「本ソフトウェアで許可されない行為などはありますか。」項目(抜粋) はい。本ソフトウェアはライセンス許諾されるものであり、販売されるものではないため、本ライセンス条項に明示的に許諾されていない権利 (知的財産に関する法律に基づく権利など) はすべてマイクロソフトが留保します。 特にこのライセンスは、次の行為に関してお客様にいかなる権利も与えるものではなく、お客様は次の行為を行うことはできません。 本ソフトウェアの機能を別々に使用または仮想化すること。本ソフトウェアを公開、複製(許諾されたバックアップ用の複製を除く)、レンタル、リース、または貸与すること。本ソフトウェアを譲渡すること(本ライセンス条項で許諾されている場合を除く)。本ソフトウェアの技術上の保護手段の回避を試みること。 本ソフトウェアに対してリバース エンジニアリング、逆コンパイル、または逆アセンブルすること。→ e. ただし、関連する法令において、禁止の合意にもかかわらずこれらの行為が許可されている場合のみ、この制限に関係なく、このような行為も法の範囲で許可されます。 お客様は、インターネット ベースの機能を使用している場合、第三者によるそれらの機能の使用を妨げる可能性のある方法で、またはサービス、データ、アカウント、もしくはネットワークに不正な方法でアクセスを試みるために、これらの機能を使用することはできません。→ f.
この項目では、行ってはならない禁止行為を記述しています。
e.次の行為を禁止行為として挙げています。
ソフトウェアを例えば、インターネットのWebサーバなどに公開すること。
バックアップ用の複製以外のコピーを作成すること。
ソフトウェアをレンタル、リース、貸し出すこと。
ソフトウェアを許諾された方法以外で譲渡すること。
ソフトウェアの保護機能を迂回してソフトウェアを使用すること。例えばプロダクトキーを自動生成して入力することでプロダクトキーによる保護を無効にしてソフトウェアをインストールするようなケース。
リバースエンジニアリングや逆コンパイル、逆アセンブルといった手法を用いて、ソフトウェアの構造を解析したり、ソースコードを取り出すこと。
f.不正アクセスにソフトウェアの機能を使用すること。
TAM、SAM、SOMとは?違いや計算方法・算出方法を紹介!
こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
スタートアップの投資の相談をありがたいことに毎日受けております。スタートアップが成功するための要素は一言では言えないですが、「市場規模」はとても大切です。
この企業・サービスがどれくらいの規模になるのか?
将来どのくらいの利益になるのか?
市場規模が小さすぎると投資しようがないのです。
先日会食で「誰もあの会社のサービス使ってないよね。」なんて会話がありました。それなのに、そのうちの一人が「私は使ったことがある」と。その方はインターネットリタラシーは低い方でした。
スタートアップ界隈にいますと港区、渋谷区の人と会うことが多いのですが、スタートアップやネット界隈の人というのはほんの一部のコミュニティですよね。決してマスマーケットではないですよね。この界隈の方のマーケットは実際にはすごく小さいですよね。スタートアップ界隈で流行っているというのは逆に言えばマスではないことも多いです。
また「市場規模小さいよね」と投資を断られてしまった。そんな起業家の方は多いでしょう。また「TAMがー」みたいな話を面接で社長からされて「たむってなに?」と思った候補者さんもいるはずです。TAMはよく使われる用語です。知らないことで話が盛り上がらなかった。投資が決まらなかった。面接に受からなかったということにならないように用語解説しております。
今回は、特にサービスのマーケット分析、スタートアップの投資判断などの場で登場する重要な単語、TAM、SAM、SOMについてご紹介します。
【TAM、SAM、SOM】それぞれの意味と違い
市場規模を予想するための数値
TAM(タム)、SAM(サム)、SOM(ソム)。これらはすべて「サービスがあるマーケットで生み出すと思われる利益」を把握するための言葉です。マーケット、あるいは新しい企業・サービスが成長する可能性を、客観的に数値で見積もることができます。
まずはそれぞれ、英語の意味から、言葉の意味を解説していきます。
TAM(Total Addressable Market):タム
・Total … 全体の
・Addressable … [形]《コンピュ》アドレスできる,番地によって指示できる
・Market … (商品の)需要地 …市場;(商品の)購買者数
ある市場で「獲得できる可能性のある最大の市場規模」です。多くの場合は、「年間で市場全体で支払われる金額の総額」を指します。番地によって指示できる≒アクセス・アプローチが可能ということですね。
ここでは、100%の市場シェアが達成されたと仮定した架空の数値が使われます。そのため、TAMはマーケットの想定規模と言い換えることが出来ます。直接の競合でなくとも、同じ市場を分かつサービスも含まれます。
また、多くの場合はマーケットの規模が大きい方が良いのですが、必ずしもTAMが大きければ大きいほど良い、という訳でもありません。マーケット規模が大きければ、当然他の会社も目をつけるので競合します。であれば、自社の目的に合わせたマーケットサイズを定義して、その領域を攻めるのも作戦の一つです。
SAM(Serviceable Available Market):サム
・Serviceable … [形] 1使用できる;就行可能な
・Available …〈情報・品物・サービスなどが〉入手、購入、利用可能な
・Market … (商品の)需要地 …市場;(商品の)購買者数
ある市場で「あるサービスが獲得しうる市場規模」です。こちらも、多くの場合、「年間でユーザーから支払われる金額の総額」を指します。SAMはTAMの内、主にサービス利用している顧客の中核となっている層を指します。
TAMはターゲットになりうる層全体の数値ですが、実際には特定のサービスで全ての層を取り込むことは難しいです。多くの場合、類似サービスなどを使ってスイッチしない層が一定数存在します。
そのため、TAMのうち、「そのサービスでアプローチしうるターゲットの市場規模」がSAMとも言い換えられます。ここでは自社だけの数字ではなく、競合サービスも含めて、ターゲット全体が使用する総額が市場規模となります。そのため、SAMを算出するためには、自社サービスが実際にアプローチするターゲットは誰か、ということを明確にする必要があります。
また、ここでSAMが小さすぎる市場を選ぶと、その後スケールさせる糸口が掴めません。ニッチな市場を選定するにしても、そこからさらに大きなビジネスに繋げるだけの収益が上がる市場を選定する必要があります。
SOM(Serviceable Obtainable Market):ソム
・Serviceable … [形] 1使用できる;就行可能な
・Obtain … 獲得する,手に入れる
・Market … (商品の)需要地 …市場;(商品の)購買者数
そして、ある市場で、あるサービスが、「実際にアプローチする顧客の市場規模」がSOMです。例によって多くの場合、「年間でアプローチする顧客の市場規模」を指します。
SOMは自社が実際に到達できるマーケット規模を示し、最も現実的な数字になります。これがそのまま売上目標として扱われることもあります。
SOMを考える際は、SAMに対して、企業の営業活動等の努力により、そのサービスに触れる可能性のある顧客数はどれくらいかを考えます。「自社の営業人員はどれくらいか」「現在取りうる営業・マーケティング手段は何か」といったことから、実際にサービスを手に取るであろう顧客数を算定します。
余談ですが、Obtainableという英単語はありません。
ここでは「~able」~可能な、をつけた造語的な意味合いが強いようです。また、SAMのSarviceableも、経営者側の視点である「サービスを提供することが出来る」の方が理解しやすいかもしれません。
「TAM、SAM、SOM」はいつ使われるの?
新規事業の開発をする時の市場把握
前例のない新しいサービスの見積もりは、サービスを作る人間はもちろん、投資家にとっても重要な指標になります。
TAMは市場規模を把握する数値ですが、算出の際に市場を誤り、低く見積もってしまうと失敗するケースがあります。
スタートアップ企業にとって重要な資金調達びに失敗し、出鼻をくじかれることにもなりかねません。
投資家にとって投資基準の指標になる
投資家にとって重要な点は主に二つです。
・高い成長性が期待できるものに投資すること
・減らせるリスクはできる限り減らすこと
TAM、SAM、SOMはこの両方に関わります。経営者と投資家の間の市場認識のズレを防ぐ、事業のアッパーを決める、ダウンサイドを決める、など投資の判断材料にすることがあります。
SaaS事業のTAM分析
具体的に、SaaSのマーケット分析をする際に使用されることが増えています。
「SaaS」といえば「Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)」の略です。
GmailやYahoo!メールなど、ネット上でいつでもアクセス出来るため、わざわざソフトを買ってクライアント側にインストールしなくていいサービスです。SaaSのサービスはもはやインフラと言えるほど一般的になっているものもありますね。ここに参入する市場規模を予測する時に、先行サービスを参考にします。
例えば、新たな画期的なメールサービスを提供しようとした際、パソコンやスマホを持つすべての人口を顧客対象とするのはあまりに無謀です。
まずはGmailのユーザーの何割を獲得できるか、など、すでに存在する市場からアプローチして考えていきます。
事業の可能性を見積もる分析方法
算出方法は二種類あります。トップダウンとボトムアップです。
マクロ視点から考える「トップダウン分析」
トップダウン分析は、まず市場全体の数字化から割合を引いていくマクロ視点での考え方です。主にTAMの計算に使用します。公になっている市場データの数値から、獲得したい割合を考慮して計算をします。
ミクロ視点から考える「ボトムアップ分析」
ボトムアップ分析は、サービスの需要がどれくらいあるかを、一人ひとりの顧客データから計算していくミクロな視点での考え方です。主にSAM・SOMの計算に使用します。
具体的には、顧客にアンケート調査を実施するなどして、プロフィールを集めます。そこから需要を分析し、どのように市場を創出し、サービスを提供して行くかを考えます。
一般的には、ボトムアップ分析を重要視されることが多いようですね。
トップダウン分析結果から、「TAMの○割がSAM」とざっくりしたものではなく、ボトムアップ分析からより具体的な数値を提示したほうが、投資家への説明としてはより納得感があるからかもしれません。
一方で、冒頭にお話しした事例のように、偏った調査対象からの統計データによって、誤った分析がされているリスクもあります。そう考えると、トップダウン分析は、ボトムアップ分析の数値に極端な偏りがないか、などを確かめる際に使われていることが多いかもしれません。
そのため、どちらか一方を使うというよりも、算出したい項目に応じて適切な方法を用いるのが大切ですね。
まとめ
こうした言葉のちょっとした認識の違いで、結果に大きな違いが出てしまうことも少なくありません。これを機にぜひ覚えてください。
現実的なSOMを出すためにはSAMが必要、SAMの妥当性を考える上ではTAMの算出が必要…など、相互にリンクしています。局所的な理解をするのではなく、まとめて覚えて全体像を失わないようにしましょう。
私自身は投資するときの目線としてはその市場が伸びているかどうか、伸びそうかどうかをかなりよくみています。そしてその市場の中で勝てる経営者、経営メンバーなのか。競合が弱いところなのか。その市場のリーダーが粗利率の高い、儲かる状態になっているのかなどをみています。
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SAMとは
地 (艦) 対空ミサイル。誘導は,電波のビームに沿って目標に向うビーム乗りと電波による指令信号によって目標に向うコマンド 方式 とがあり,終末誘導にホーミング装置 (→ ホーミング誘導 ) を有するのが普通である。米海軍の艦隊防空用には,最新のイージスシステムの管制の下にスタンダードミサイルが使用され,来襲する航空機のほか,低空を飛来する対艦ミサイルなどにも有効といわれる。そのほかアメリカの代表的な SAMとしては,地対空は短距離のチャパラル,中距離の ホーク ,長距離の パトリオット などがあり,艦対空としては,短・中距離のシースパロー,また歩兵用 SAMに スティンガー がある。 (→ AAM
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